ウォシュレットの水漏れの原因を探る
ウォシュレットの機構というのは、日本の技術のすばらしさのシンボルの一端を担うのではないかというくらい、トイレユーザーにとって優れた機構です。ウォシュレットをつかえば、おそらく世界中のどこの国の人であっても、そのユーザーは驚嘆のため息を漏らすのではないでしょうか。
しかしそれだけに、非常に複雑な構造をしていることもまた事実です。日本の技術のレベルを考えれば、ウォシュレットはそうそうトラブルを起こすことはありませんが、複雑な機構ゆえ、一度トラブルが起こってしまうと非常に厄介なことになります。その代表的なトラブルとなるのが、水漏れです。
複雑でハイレベルなマシーンであればあるほど、たくさんの部品が使われていることは事実ですが、いくら高性能であっても、時間の経過とともに部品が劣化していくことになります。その数が多くなればなるほど、水漏れのリスクは高くなります。ただ、マシーンのレベルが向上すればするほど、その原因の究明が難しくなります。
とはいえ、水というつかみどころのない扱いは、そこまで深刻な問題でなくても、ちょっとした隙間から水漏れは起こりますので、とりあえずは目に見える範囲で原因を突き止める努力はしたほうがいいでしょう。たとえばバルブのゆるみやパッキンの劣化など、基本的な部分のチェックはしたほうがよいといえます。
ウォシュレットの水漏れの対策は?
まずは、水漏れの可能性が考えられるバルブのゆるみやパッキンの劣化が認められたなら、これらを締め直す、新しいものと交換するなどの対処が有効です。ただし、こうした表層的なチェックだけではウォシュレットの水漏れの原因が突き止められない可能性も高いです。それは、上でもお話ししたとおり、ウォシュレットが非常に精密なマシーンだからです。
ですから、表層的なチェックで水漏れの原因がわからないのであれば、よほど専門的な知識でもない限り、私たち一般人が無理をして原因究明を目指すのは、あまり得策ではないといえるでしょう。何しろ、深層部に原因があるとするなら、精密機械を分解しなければならない可能性もあるわけです。分解という選択肢は、解決の可能性よりも事態の悪化を招く可能性のほうがはるかに高いはずです。
ですから、少しチェックしてみて原因が突き止められない場合には、配管業者ではなく、ウォシュレットのメーカーに直接問い合わせてみるといった対処が必要になります。